神戸市交通局

神戸市街地を中心に路線を広げる神戸市バス

神戸市バスは神戸市交通局が運営しており、 バス事業のスタートは昭和5年、灘区の桜口と須磨区の須磨駅前との間で開業したのが始まりで、 以来70年近く、神戸市の市街地の拡大とともに路線網を広げてきました。
神戸市街地は東西に細長く、東灘区から西の須磨区までの範囲を指し、 この区域内の運賃は山間部を除いて200円均一の運賃が採用され、 裏六甲地域の北区や、明石市の北に位置する西区、および山間部路線(登山バス)などでは 対キロ区間制運賃を取り入れています。
東灘区から須磨区に至る南部市街地以外では、西区の西神ニュータウン、 北区の有野台や北神ニュータウン地区などの新興住宅地で市バスが独自に輸送を受け持ち、 これらの区域でも南部市街地とともに運賃が均一区間になっています。
また、神戸市バスの特徴としては、民営バスとの共同運行路線が多く、 垂水区では山陽電鉄バスと、西区では神姫バスと、北区の一部では神鉄バスなどとの共同運行の系統が いくつか存在しており、これら共用区間の場合、神戸市バスのコストが高い分、赤字額も多いとか。 今後、民営バスとの共同運行区間については市バスが撤退し、民営バス会社一本で運行する可能性もなきにしもあらずと考えられます。
神戸市交通局も他都市の公営交通と同様に慢性的な赤字体質であり、 99年度からは経営再建策の一つとして職員の各種手当の削減、 嘱託運転手の採用による人件費の圧縮、観光バス(貸切)事業の廃止などを実施しています。
そんな厳しい情勢の中、98年度には2両のノンステップバスを導入し、 中央区と垂水区内で運行を開始しました。
1台は7系統(磯上公園〜三宮〜神戸駅)を走り、垂水区の路線では、 88年10月にオープンした西部障害者福祉センターへの足として、 学園都市〜西部障害者センター間を結んでいます。
また、アイドリングストップバスの導入などで、環境に優しい運転にもつとめています。
[バス会社一覧に戻る] [トップに戻る]